母乳育児は大変で辛い?母乳トラブルやストレスがあってもミルクより母乳が勧められる理由。

2018年11月4日

母乳育児は大変で辛い?母乳トラブルやストレスがあってもミルクより母乳が勧められる理由。
日本人は特に強いと言われている母乳神話。母乳育児を推奨している産婦人科や助産院も多いですよね。

欧米ではベビーシッターに預ける方が多いせいか、映画やテレビドラマでは直接ママのおっぱいから授乳するよりも、哺乳瓶で授乳する光景をよく見かけます。

「赤ちゃんには母乳が一番良い!」と豪語する年配者も多く、粉ミルクをあげることに罪悪感すら感じてしまうママもいるようです。

母乳育児は想像しているよりも大変なことが多くて、母乳トラブルは痛いし、ママの身体への負担やストレスも大きいです。それなのにどうしてそんなに母乳が勧められているのでしょうか?

この記事では、なぜ母乳が赤ちゃんにとって良いと言われるのか、勧められる理由をまとめました。

母乳で育てるか、粉ミルクを使うか迷ってる方や、母乳育児が大変で辛い思いをしているママにおすすめの記事です。

母乳が赤ちゃんに良いと言われる、勧められる理由

粉ミルクよりも母乳の方が良い、と言う人が多いけど、実際のところ母乳は赤ちゃんにとって、どんなメリットがあるのでしょうか?

赤ちゃんに必要な栄養が含まれている

母乳には、タンパク質、脂肪、乳糖、ビタミン、鉄分、ミネラル、水分、酵素などの赤ちゃんの成長に必要な栄養素が、必要な量で含まれています。さらに、授乳中の飲み始めた時と、飲み終わる頃では脂肪の含有量が変化します。それも、赤ちゃんに必要なタイミングで出てきているのかもしれません。

出産後2〜3日で分泌される母乳は”初乳”と言われ、5日~10日ほどの初乳期間を経て”成乳”に変化していきます。初乳は少し黄色っぽくて、水溶性ビタミンやタンパク質が多いためトロッとしています。黄色いのはβ-カロチンが豊富に含まれているためです。初乳には、成乳よりも疫調整作用や抗菌・抗ウイルス作用があるラクトフェリンも豊富に含まれいています。

未熟児を産んだママの母乳は、正常分娩したママの母乳よりも、タンパク質と電解質が多く含まれていて、小さな赤ちゃんの成長を促進するのだとか。産まれてきた赤ちゃんの体調に合わせて、母乳は自然と変化するのですね。

様々な病気のリスクが減少する

母乳育児で成長した赤ちゃんは、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが減少するそうです。

また、糖尿病、心臓疾患、皮膚炎、喘息などのアレルギー性疾患の発症確率が低くなるのだとか。

さらに中耳炎や呼吸器感染症の割合が少なく、腸の病気、小児糖尿病、肥満のリスクも減少すると言われています。

赤ちゃんが欲しがるときにすぐ与えることができる

粉ミルクと違い、母乳は用意をするのに時間がかかりません。外出先では場所を探すときに少し時間はかかることもありますが、おっぱいさえ咥えさせれば、ちょうどいい温度のおっぱいがいつでもどこでも自動的に出てくるのです。

母乳はいつでも、いくらでも飲めて安心な食事。それをママの体が作るって、すごいことですね!

ママの健康にも役立つ

産後に授乳することで、感染症、乳癌のリスクが減少します。また、子宮が元の大きさに戻るスピードも早くなります。

さらに、授乳中はママがリラックスするホルモンも分泌されるため、育児中でもホッと一息つく時間を過ごせるのです。赤ちゃんが一生懸命おっぱいを飲む姿は可愛く愛しいものです。そんな姿を見るのも癒されますね。

産後太りで悩む方がいますが、授乳中はカロリーを大量に使うため、痩せやすくなります。私は1人目のときも、2人目のときも、授乳期はご飯をたくさん食べるのに、赤ちゃんが生後6ヶ月のときには産前よりも痩せました。

母乳育児を勧めるのは日本だけではない

母乳育児はWHOやユニセフも推奨していて、日本だけではなく世界中で勧められています。

ただ、国や地域によっては、お湯を沸かしたり、きれいな水を確保するのが難しいことも多く、その場合は粉ミルクを作るのは難しいために、母乳が推奨されているのです。

ライフラインの整っていない国では、汚れた水でミルクを作るよりも、ママの体を通して作られる母乳の方が、安心安全ということです。

日本では、キレイな水もお湯も不自由なく用意できるし、粉ミルクを作るの技術も上がり、母乳でなくても問題はありません。

粉ミルクではダメなのか?

日本人は真面目なので、「赤ちゃんには母乳が良い!」と言われて、母乳が出ないママが落ち込んでしまい、自分を責めてしまうケースも多いようです。

確かに母乳はミルクよりも栄養面では優れていて、自然なものかもしれませんが、粉ミルクで育ったからといって、大人になってから支障が出た方を私は知りません。

だから、私は特別に母乳育児にこだわる必要はないと思っています。ただ、自分が完全母乳で子供を育ててみて、母乳は楽だなぁと感じたので、母乳育児をおすすめしています。

ママが感じる完ミ育児への罪悪感

英国リバプール大学の研究では、以下のようなデータが公表されています。

完全ミルクの母親への調査

赤ちゃんにとって最善ではないという罪悪感や劣等感を感じている:67~68%
なぜ母乳育児を行わないのかを他人に弁解しなければならないと感じている:76%

特に、母乳育児のストレスから母乳を途中でやめてミルクに変えたママは、罪悪感を感じやすいそうです。確かに私自身も、出産直後に母乳が思うように出なかった時は、罪悪感・焦り・不安・悔しさなどいろんなマイナスの感情を感じました。それはやっぱり、母乳育児は誰でも簡単にできると思い込んでいたせいだと思います。だから、母乳育児は簡単ではないこと、のんびり授乳しているように見えるけど、体力的にも精神的にも大変なことを出産前から知っておくべきだし、周りも人にも理解しておいてほしいと考えています。

最後に。統計データから感じること。

厳しい産婦人科では、赤ちゃんに母乳以外は決して飲ませないようなところもあると聞きました。そこまでやる必要があるのか?私には疑問ですが、母乳育児で悩んでる方に、授乳が楽しくなるような方法やグッズを紹介していきたいなと思っています。

うちの息子は完全母乳でしたが、1歳未満の頃からアトピーだし、中耳炎にも何度かなりました。当たり前ですが、母乳で育てたからといって、これらの疾患を免れるというわけではなく、あくまでリスクが減少する程度ということなんですね。

このような統計データは、全く同じ赤ちゃん・全く同じ環境で比べることができません。統計では確かに母乳育児の赤ちゃんの方が健康っぽく見えるのかもしれませんが、結局は統計でしかないのです。

それぞれの赤ちゃんが統計にぴったり当てはまるとは思えませんし、赤ちゃんの健康を考えて絶対に母乳で育てなければ!なんて思い過ぎなくても全く問題がないのです。もしかしたら私の息子はミルクで育てていたら、今よりアトピーが酷くなっているのかもしれませんが、それは比べられないから永遠にわからないことですし、他にも要因はたくさんあるはずです。