子持ちママにとって在宅ワークは楽?現役フリーランスWEBデザイナーのリアルな意見。

2018年10月13日


子供が産まれたら、大抵の人は考え始めるであろうワークライフバランス。育児をしながら家事をするのでさえ大変なことなのに、その上仕事もしないといけないなんて、本当に大変なことです。私は7年前に息子を産んだときは、制作会社の正社員でした。産休育休を一年もらって復帰しましたが、復帰後は3ヶ月で退職。そしてフリーランスのウェブデザイナーになりました。

少し前から、ママ向けの転職記事とかバナーで「WEBデザイナーになろう!」みたいなのをよく見かけるけど人気があるのでしょうか?正直、現役のWEBデザイナーからすると「そんな甘いもんじゃないよ」と思ってしまうのです。

ということで、現在フリーランスのウェブデザイナーである私の在宅ワーク、フリーランスという働き方について率直な意見をまとめました。在宅ワークに興味のある方にとって、有益な情報なはずです。

私が在宅フリーランスのウェブデザイナーになるまで

私はウェブデザイナーになって12年。フリーランス歴は6年です。元々は制作会社のウェブデザイナーでしたが、冒頭にも書いたように、1人目を出産し、育休復帰後に3ヶ月で退社しました。

退社理由は、制作会社のデザイナーは時短勤務が難しかったから。なぜかと言うと、制作会社は定時に出社する人なんて半分もいません。みんな昼くらいまでに適当に来て、残業が当たり前。そんな中で、1人だけ朝9時から1 6時までしか働けません!みたいな社員がいると、超お荷物なんです。大きな会社なら、まだなんらかのフォロー体制があると思いますが、私が務めていたのは小さな制作会社だったし、子持ち女性社員は私だけだったし、誰もフォローできません。でも出産を理由にクビにするのも会社はできないので、社長たちは困っていました。フォロー体制はないけど、なるべく私に協力してくれようとはしていたし、会社なりに努力してくれました。でも無理でした。私が退職したいと言ったら、明らかにホッとしていました。

私は退職後はフリーランスになるつもりはなくて、正社員ではないけど契約で仕事をもらうツテを決めていました。だけどその仕事は全然お金にならなかったんです。それで困っていたら、会社員時代にお世話になったクライアントから運良く仕事がもらえたので、その流れでなんとなくフリーランスになりました。

フリーランスになって変わったこと

時間に余裕ができた

まず大きく変わったのは時間管理に関して。フリーランスになったとき、息子は1歳で保育園に通っていて、朝9時から18時まで預けていましたが、自宅で作業するので通勤の必要がなくなり、遅刻の不安が消えました。朝もゆったり、夕方も焦らない。

会社員時代は息子が保育園から帰ってきた夜が毎日戦場のよう。ご飯を作って食べさせて片付けて、お風呂に入れて、寝かして…次の日の朝も遅刻できないから、息子が寝るのが遅いとすごいイライラして。3ヶ月しか経験しなかったけど、世の中の働くママたちを心から尊敬しました。それが自宅作業ともなれば、朝に遅刻しても全然平気なので夜の戦場感覚がなくなりました。息子が寝なくても、まぁいいやと大きく構えていられます

仕事が忙しくないときなら、夕飯はお迎え前にのんびり作れる。なんなら買い物に行って、掃除洗濯ものんびり出来ちゃいます。

仕事が好きになった

会社員のときは、仕事が嫌いでした。だって忙しく働いても、残業しても給料が一定。残業手当なんてありません。小さい会社だからボーナスも少ない。上司にいちいち連絡したり確認を取るのも嫌でした。それが、まずは上司がいなくなります!そして仕事をやればやるほどお金になる。だから私は仕事が好きになりました。

でも上記の2つはメリットだけど、デメリットでもあるのです。

上司がいないということは?

当たり前ですけど、フリーランスは上司もなく、責任は全て自分で負います。失敗したり、わからないことがあったら、全部自分で解決しなければなりません。上司って、面倒な存在だと若い頃は思っていたけれど、仕事も教えてくれるし守ってくれるし、実は素晴らしい存在でした。

働けば働くほどお金がもらえる。でも?

仕事をするほどに収入が増えるなら、たくさん稼ぎたいからたくさん働けばいいんだ!なんて、単純にはいきません。なぜかというと、フリーランスの場合、勝手に仕事が入ってはこないから。忙しいときもあれば、閑古鳥が鳴くこともあります。収入が安定するなんてことはほぼありません

仕事はどうやってもらうのか

WEB制作の発注をいただくのは、だいたい以下の4通り。

1.営業する
2.友達からの紹介
3.元クライアントが新しいクライアントを紹介してくれる
4.ネットのマッチングサイトで見つける

私の場合は、2と3の方法で仕事を繋いでいます。それは今まで出会った方々に心から感謝しています。営業しようかな?と思うほど仕事がないときもありましたが、営業なんてした事なくて苦手だし、やりたくないと思っていたら、懐かしい知人から連絡があって仕事をもらえた、みたいなことの繰り返しです。

フリーランスという働き方はメリットデメリットで選べない

こうして見てみると、在宅フリーランスという働き方はメリットが多いのでしょうか?私はメリットデメリットは、半々だと思っていて、続けられるかどうかは、とにかく本人の性格によると思っています。私は団体で行動するのが苦手だし、一人で何でもできるのが向いているし苦になりません。でも一人でずっとパソコンに向かって作業をすることが苦手な人もいると思いますし、そういう人は絶対に在宅ワークは向きません。

フリーランスのウェブデザイナーは楽に稼げる仕事なのか

これは、はっきりとNO!です。全然楽に稼げないです。でもうまくいけば、同年代のOLよりも稼げるし、時給1000円程度のパートよりは稼げます。私は時給にしたら、3,000円〜20,000円くらいになります。この数字だけ見たら、高い!と思えるかもしれないけど、これがコンスタントに続くわけではないので、月収数万円のときもあれば100万円近く行くときもあります。でもボーナスもない、有給もない、保険もない、退職金もない。さらに言うと保育園も入りにくい、年金も安い。めっちゃデメリットだらけです。

それでもフリーランスのウェブデザイナーを続ける理由

デメリットだらけの働き方、仕事をなぜ続けるのか。それはやっぱり好きだから。結局はデザインや物を作る仕事が好きなのです。今、子供ができて、ウェブデザイナーになってみようかな?と考えてる方には、簡単ではないけど作ることが好きなのならチャレンジして見て!と言いますが、稼ぎたいのなら就職するか、派遣社員の方が良いよ、と言います。

まとめ

在宅ワークは孤独な働き方です。一人で仕事をすることが苦手な人には苦行です。ただ、通勤がなくなり時間に余裕ができるので子育てはしやすくなる。フリーランスは誰も守ってくれないし、仕事も自分で見つけたり、実力勝負。会社のように黙っていても仕事がある、みたいなことはない。でも自分のペースで仕事を進められるのは魅力。

在宅でフリーランスという働き方は、良いこともあるけど、大変なことも多いのが現実です。向いている人にとっては、最高の働き方だと思いますが、楽に稼げそう!というのは大間違いです。

また、ウェブデザイナーという仕事は私は楽しくて好きですけど、同じデザインの専門学校を卒業した友達でも、毛嫌いするほど嫌がる人もいます。普通のグラフィックデザイナーとは違うので、数字が嫌いな人はやめておいた方が無難です。